ご存知の通り屋内と屋外の環境には色々な違いがあります。
屋外では気温や湿度の変化が大きく、直射日光を受けたり雨や風の影響も受けます。屋内の方がより快適に過ごせることは言うまでもないですが、人以外の物も同様のことが多いです。それは例えば合成樹脂を使用した製品です。家の中の多くの物にこれが使われています。そういった製品を屋外に放置しておくと色が褪せてきたり脆くなるなど、次第に劣化していくことがあります。劣化の原因は温度変化や湿気、それに太陽光に含まれている紫外線です。屋内での使用を想定した製品はそういった対策をしていないことが多いです。
ところで屋内外で使用する製品に合成樹脂を使っているものがあります。それは例えばインターネット用の通信ケーブルなどです。これは外側の被覆が合成樹脂で出来ています。その製品には屋内用と屋外用があり、屋外用のケーブルは被覆を二重にするなど丈夫に作られており劣化しにくくなっています。
ところが海の近くだと先に挙げた劣化の原因に塩害が加わります。海のそばでは塩害に耐えられるものを選ばなくてはなりません。ですが塩害は海のそばだけではありません。降雪の多い融雪剤を散布する地域でも発生します。実は融雪剤の成分は塩化カルシウムなどの塩です。それが雪を融かします。すると融雪剤が水に溶け込んで流れていったり、道路に残留したものが風で飛ぶなどすると周辺に塩害をもたらします。ですので、そういった降雪の多い地域では塩害に強いケーブルを使う必要があります。