寒冷地において屋外でケーブルなどを束ねる作業はけっこう大変です。

寒冷な気候のせいで手がかじかんで、うまく縛れないことがしばしばあります。しかし、結束バンドを利用すればとても楽にケーブルを束ねることができるでしょう。バンドの先端をツメに通してやるだけで簡単に結束することができるので、ごつい手袋をはめていたとしても簡単に縛ることができます。

しかもナイロンは凍結に強いですから、寒冷地での使用にはうってつけです。しかし、寒冷地でナイロンは無敵なのかというと必ずしもそうではなく、意外なところに天敵がひそんでいるので注意しなければいけません。その天敵というのは、凍結防止剤に他なりません。凍結防止剤がなぜナイロンの存在を脅かすのか、ふつうの人には分かりにくいかもしれませんが、ちゃんとした理由があります。

凍結防止剤は塩化カルシウムという物質が主成分なのですが、これがナイロンを劣化させてしまう働きがあります。豪雪地帯では凍結防止剤が盛んにバラまかれますが、これがケーブルを束ねるナイロン製結束バンドにくっついてしまうと、どんどんナイロンを劣化させていき、しまいには破断させてしまいかねません。豪雪地帯で結束バンドを屋外で使用する場合は、塩化カルシウムで劣化しない特殊なナイロン素材でできているものを使うようにしないと危険です。バンドが切れてケーブルが散乱すると、足を引っ掛けるなどの思わぬ事故の発生につながる場合があるので気をつけましょう。

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