配線ダクトは以前は会社や学校等の施設で用いられていた設備で、数多くの電気製品を取り扱う場所では必須となっていました。
電気ケーブルを外から見えないようにして見栄えよくすることはもちろん、床にケーブルが散乱することがなく足を引っ掛けて転倒することも防げます。昨今では一般家庭でも電気製品が増えていることから、新築のマンションや戸建て住宅でもあらかじめ配線ダクトを備え付けているところがあります。
現在主流の備え付け配線ダクトは電源セットタイプとなっており、壁の外側にあるコンセントに電源プラグを差し込む必要もなくなりました。テレビやDVDレコーダーのような設置場所を移動させることが多い家電には不向きですが、照明機器・エアコン・レンジフードといった一度備え付けると移動させることが無い製品にとって非常に便利なものといえます。電源セットタイプを取り付ける工事は、「隠ぺい工法」という方法が採用されます。壁の中に配線ダクトを埋め込むので、外から見えることがなくて部屋の美観を損なう心配もありません。
一般的なダクトの設置だとリフォーム会社が施工をしますが、電源セットタイプのものだと電気工事士免許を有している人しか施工がおこなえないので、電気工事会社に工事を依頼することになります。電気ケーブルを綺麗に片付けて尚且つ、電源供給も一緒にできるようにしたいという場合は、電源セットタイプの配線ダクトを設置すれば希望に叶う環境を手に入れられます。